魚釣りの衣類①。靴下。

超汗かきのくせに冷え性。

アルミ製ヤカンのような体質の僕は釣行時の衣類に気を使います。

登山のようにレイヤリングが当たり前になった魚釣りの服装でも、

『 これとこれを重ねると生地同士の滑りが悪く肩がこる。』

『この組み合わせは静電気が酷いな…』

『脇下の生地が厚くてゴワつく…』

などは日常茶飯事。ようするに神経質です。

なので、自分にあった物を見つけるとズーっと使い続けます。

が、お気に入りでも、モデルチェンジで変わってしまいガッカリすることも多々あったので近年は気に入ったものは予備として複数買うようになりました。

そんな神経質が選んだ北国の釣りで使いやすい衣類についてお伝えします。

まずは靴下

ウェダーの中に履く靴下。冬用についてですね。

使い込んで見苦しい画像ばかりなのは勘弁してください… (笑)

新品を載せるより説得力があると思いました。

やっぱりメリノウール素材の物が好きです。

というよりも、魚釣りも靴下はこの素材が一番向いていると思います。

冬でもネオプレーンウェダーを履かないので、けっきょく寒さ対策に必要なのはヒートテック的な温度ではなくて生地の厚さ。

冷たい水が水圧で潰れたストッキングウェダー超しに伝わらないことが大切なので、このウールソックスの厚さが重宝してます。

ずーっと前から足に合うのを探してとっかえひっかえアウトドアメーカーや釣具メーカーのものを何社か履きまわしてきましたが、

今は4~5社で落ち着いてます。

どれもいいです。すごく快適です。

【SmartWool スマートウール】

メリノウールのアウトドア衣料で一番有名だと思います。昔初めて買った靴下もここのでした。

デザインもいいですけど履き心地が気持ちいいんです。

強度は他より少し劣るかなぁと思います。

蹴足の強い僕はよく足裏の土手(犬でいう肉球)部分が薄くなってしまいます。

丈?の長いスキー用&スノーボード用のモデルはフクラハギ部分の形状が細いので足の太い方は少しキツイかも知れません。

あと脛部分が良く毛羽立ちます。

釣りに一番向いているのはアウトドアヘビークルーというタイプでしょうかね

※洗濯中だったので画像無しでスイマセン…

僕は、港でのサビキ釣りやワカサギなどの歩かない釣り用にマウンテニアリングというのを履いています

各モデルごとの差が大きくデザインが良いですよね。
僕のは古いモデルばかりですけど…(笑)

生地厚でフワフワしていて暖かいんですが、

フィット感が緩いのでウェーディングシューズで歩く釣りでは足裏がモゴモゴになるので港用。

なのでスマートウールの出番は釣りでは夏場が多いです。あとは普段履きです。

【 Caravan キャラバン】

柔らかくて履きやすいので冬の普段履きに一番よく履く靴下です。

左がアルパイン・右がレトロトレッキング

メリノアルパインとメリノレトロトレッキングが厚手で冬の釣りに向いてます。

他のメーカーよりも少し丈?シャフト?が短いので脱ぎ履きはとても楽なので、僕は普段によく履きます。

裏地(内側)の起毛がモフモフしていて、“フワァ~”とした暖かさなので、履いた後は、いつもより少しだけ人に優しい気持ちで接することができます。

そのかわり一生懸命に歩いた後は、靴下を脱いだときに起毛の黒玉が足裏についていたりします。

R と L が記載されてるように、右足用と左足用が分かれてます。

暖かいので、これも釣りではワカサギや港での釣りに良く使います。

暖かくて履き心地が柔らかいので冷え性の女性の方とか部屋履きに最適だと思います。

【 FITS フィッツ】

僕の中では、ウェダーの中履きには最高の靴下がこれです。

これは最も厚手のエクスペディションブーツ

名前の通りフィット感が最高です。

全体的に “ムギュ~”っと足を包んでくれるのでウェダーの中でもズレません。

ストッキングフットのウェダーを脱ぐ際に、靴下ごと脱げてしまうことがたまにありますが、この靴下はそれがないです。

個人の足型によって合う合わないはあると思いますけど、つま先の形状などが良く出来ていてストレスが有りません。

サポート感があるので夏も冬も歩く釣りにはこの靴下は本当に気持ちがいいです。

冬用の厚手は毛羽立ちしやすいところがありますけど、別に人前で脱がないのなら気にならないと思います。

なかなかの厚手で暖かいです。

夏用の薄手の短かいタイプも “ムギュ~”っとした履き心地です。

履きすぎて写真に耐えうる毛玉じゃないので画像無しですが、

足を締められるのが不快じゃない人には、歩く釣りには僕の一押しの靴下です。

【Darn Tough ダーンタフ 】

最強です。ものすごい耐久力のある靴下です。強度で選ぶならこれ1択です。

その名の示すとおりの耐久力です。

『 そんな大袈裟な…』と思う方もいるかもしれないですけど本当に頑丈です。

理由は分かりません。

『 しょせん靴下ってそんなに差が出るもんじゃないでしょ?』

と僕も買う前は思ってましたけど、差が出るものなんですねぇ~

例えばですが、これは2年履いたものの足裏です。

前出でも言いましたが、僕は足裏の肉球部分にすぐ穴が開きます。
普通の靴下であれば1シーズン持たないくらいです。

そして、これを何の気を使わずに冬季の普段履きから釣行時まで4年間履き倒してもこれくらいです。

見苦しい写真で申し訳ないです。
足裏部分、潰れはしてますけど薄くなった感じもないです。ほんと凄いタフ。

僕の足ではスマートウールが1~2年で終わるので軽く倍は持ちます。

なかなか賞賛できるレベルの耐久力です。

裏地はこんな感じ。僕のは古いモデルですけど。
ハイカーブーツモデルなどが釣り向きだと思います。

暖かさだけでいうと若干他に譲るかもしれませんが、釣り人には一度試してみて欲しい靴下です。

【 極寒期のオーバーソックス 】

ストキングウェダーでは極寒気の河川はいくら極厚の靴下を履いていても耐え難い冷たさがあります。つま先とか踝とか。

ストッキングフットの足部分は、しょせん4-5mmのネオプレーン生地。その外側は冷たい水の温度なので冷たさが伝わるのは仕方がないです。

そこで僕は厳寒期はワークショップで見つけたこれをオーバーソックスとして履いてます。

名前は分かりませんが、HOT WORK と書いてあります。

これの特徴は、裏地がフリース素材でメイン素材はパンチングで穴の開いているスポンジ素材?的なもの。

シッカリしていて3~4mmの厚さをキープしてくれます。

そして、パンチングされているので蒸れ難いです。なかなか優秀です。

裏地がこんな感じ

冷えをしのぐ為にネオプレーンのソックスや手袋を付ける方も居るかも知れませんが僕はお勧めしません。

 蒸れて、汗をかいて、冷えます。通気しないものは厳寒期にはダメです。

パンチングされて無数の穴が開いていないとすぐに群れてしまいますからね。

これの価格を忘れてしまいましたけど、

たしか北海道チェーンの【プロノ】だったでしょうか。

今流行のワークマンではなかったと思います。

今では僕の冬季~雪代季節の必需品です。

あと僕もそうなのですが、ウェダーを履く時には、靴下の中にズボンの裾を入れる方が多いと思います。

冬場はそれをやるとゴワついてしまうのと、せっかくの足首部分が靴下だけの生地になり冷えるので、

このオーバーソックスをスネまでスッポリと履くと、

裾も捲くれ上がらずに暖かく快適です。

ブーツフットタイプならもっと楽で温かくなると思います。

ひとつ注意点は、僕は冬用のウェーディングシューズは1~2サイズ大きいのを用意してあります。夏場は中敷を詰めて調整し冬場は中敷を取って、このオーバーソックスを履いて丁度良いサイズになるようにしてあります。

たとえば、夏場は US 9~10サイズでも大丈夫ですが、冬に履くことを考えたものは10~11サイズです。そして紐ではなくてBOAタイプ。

紐は凍り付いて解けなりますからね。コーカーズあたりがソールチェンジも出来ますので丁度良いと思います。

【 穴が開きそうなやつは・・】

暖かく、肌触りが良く、天然の抗菌作用で臭くならないメリノウール靴下。

早いものだと2シーズン目には足裏に薄くなってる部分が出てきていたりして、そうなると流石に靴下としてはさすがに引退です。

でも、こんなに高機能な物をすぐに捨てちゃうのは勿体無いので、

僕は靴下の足首から下部分をカットして、リブの部分をリストバンドに使ってます。

僕は手首保護の為にリストバンドは必須なのですぐにカットして保管。

僕は夏でも冬でも釣行時はリストバンドが必須なのですぐにカット。

このまま冬用のリストバンドとして使うこともありますけど、凄く腕の長い僕はたいていのメーカーの上着は袖の長さが足りないです。ノローナとフーディニ以外はすべて袖が足りてないという状況なので、気に入ったソフトシェル等で袖が短いものにはこのリブ部分を袖部分に縫い付けしたりします。

こんな風に腕の短いソフトシェルに縫い付けたりしてます。

手首が暖められると指まで血が通いますし身体も温かいですからね。

パッと見は違和感無いんですよ。
言わないと分からないと思います。

こういうのが工房での作業着に活躍してます (笑)

靴下。

ダラダラと長くなりましたけど冬は何テックとかヒートとかの物よりも、

天然素材のメリノウール素材をお勧めします。

暖かく、抗菌作用があって、クッションが効く。

釣具メーカーの靴下は、まだまだアウトドア衣料メーカーに勝てないと思います。

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