蝉の鳴かない夏。 福士知之

コロナウイルスの蔓延だったり

二回目の大雨の被害だったり

あんまり良い事がないなぁと思う令和の元号。

昔は飢饉などが流行ると元号を変更していたそうなので、

いっそ令和もかえてしまえばいいのにと思います。

“ レイワ ”

言葉の響きに温かみが一切感じられなくて僕が好きじゃないだけなんですけどね。

 

今年の夏は、

エゾハルゼミが早くに鳴いた初夏。

そして

エゾゼミが全く鳴かない盛夏。

 

いつもであればとっくに鳴いてるはずのエゾゼミの声が今年は全く聞こえないまま北海道は晩夏の8月に入ろうとしています。

蝉の羽化の周期は、3年~5年くらいの間でランダム。といわれてますが

地中温度が25℃から活発になる。

とか

気温25℃以上が月内10日以上から活発になる。

などということも聞いたことがあります。

 

前回エゾセミが鳴かなかった年はいつだろう?

冬が小雪だったせいで地中の凍土が深かったのだろうか?

色々考えてしまいます。

 

その割には、蝉ルアーでのトップウォーターの釣果は上々のようで、

それほど大量発生しなくても “ エサは水面 ”という刷り込みがちゃんと利くもんなんだなぁと感心しています。

 

今年の北海道は暑くないですよね。

僕の暮らす千歳は夜にはTシャツ一枚では肌寒いくらいの感じです。

 

僕はというと、トラウトから離れて遊んでました。

 

毎年恒例の鮎釣りは一番の楽しみであることはもちろんですが、

仲間たちが急にナマズ釣りを始めたものですからそれに同行したり。

昔行っていた山の沢の日本ザリガニや、沼のヤチウグイやドジョウは生息しているのか等々、

鮎釣り以外では、近くでいろいろと散策してました。

 

7月も終わりが近づいたので、ようやく昨夜からトラウトの準備を始めました。

ラインを巻き替え、フックを交換し、佃煮状態になっているルアーケースの整理。

色々と準備をしていますけど、

これほど熱量の上がらないシーズンは今までにないことを実感しています。

 

 

シーズンの出だしで、コロナウイルスによる外出自粛があり、

それにともなって友人や知人が仕事で影響を受け大変な思いをしていたり、

少し動き出した途端に大雨で各地で被害を受けた方が多かったり。

 

先制。中押し。ダメ押し。

といった感じだからなのでしょうね。

 

 

とか言いながら、鮎釣りに行ったときは心の底から楽しめているんですけどね。

自分勝手です。

 

 

夏蝉が鳴かずに、温度が上がらない夏。

 

先ずは晩夏に海から帰ってくるクロームメッキの虹鱒を探しに行こうかと思います。

 

 

福士知之

 

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