猛暑が長引いた北海道もここ数日で一気に秋の気配が漂い始めました。
通り過ぎていく盛夏に寂しさを感じながら、
オショロコマを愛でた今夏の釣行を振り返ります。
彼らの住処は原生林が覆い茂る深い緑の中を流れる渓や、
身丈の何倍もの大岩がいくつも鎮座する渓など、
北海道の中でも特に山深く羆への警戒は怠れません。
そんな北海道の山岳渓流で、彼らはとても逞しく、そして「渓流の宝石」の名の通り美しい姿を沢山見せてくれました。
体色の濃淡によって様々な際立ちが見てとれる朱点や白斑は本当に素晴らしいです。
水系による個性も感じとることができ、仲間との数回に渡る新規開拓は全てが実りあるものになりました。
オショロコマのような色彩を楽しむ釣りは、サイズを追い求めるだけでは勿体ないと思っていましたが、仲間の釣った尺上は風格が凄い。
『 やっぱり大きい魚はカッコいい! 』 と率直に思いました。
僕がオショロコマの釣りで信頼しているロッドが、ブラキストン BKT – 408ul
オショロコマは勿論のこと、ヤマメなどの繊細なファイトにもしっかり追従してくれますし、9寸を越える彼らに対しても綺麗なベントカーブを描き楽しませてくれます。
また、ULとは思えない粘り強さで、40upの山岳虹鱒も余裕でいなしてくれる頼もしい相棒です。
そして、オショロコマと相性がいいと感じているルアーがダッドリーズです。
水面直下でフラフラさせ核心のポイントで潜行させるもよし、
直ダウンでじわじわ粘らせるもよし。
オショロコマは付き場がわかれば、反応が素直な魚なので、
色々な攻め方による 反応の違いを楽しめます。
こういう釣りに向いているダッドリーズはどうしても使用頻度が多くなります。
ポイントによっては、バランサーフックを装着させたシンキング仕様のダッドリーズに交換し一つ下のレーンを探ります。
オショロコマは口の形状的に捕食が得意ではないようですが、
やる気のある大型の個体は果敢にアタックしてくれ、他のトラウトと遜色ないように感じています。
北海道でも生息区域が限られているオショロコマ。
今後も末永く子孫を繋いでくれると、とても嬉しい。
釣りが大好きな愛娘たちが大きくなっても、
河原で無邪気に遊んでくれる「北海道の宝石」として。
D-3フィールドスタッフ 仙北谷祐輔