『 ルアーの色によってどこまで釣果が変わるのか? 』
というのをたまに聞かれるけれど、
製作する者が言う事ではないのかもしれないけれど
僕的には
『色による魚の反応には大差はない』と思っている。
でも、
『 小差くらいは確実にあって、時にその差が大きく釣果に関わる』
とも思う。渓流の白イナゴとかね。
おそらく色による釣果の差の大部分は
“その色に対する釣り人の信頼度”
『 ここは赤金がいいよ!』
そう耳にすると、釣り人の信条で赤金を結ぶ時間が多くなるのだから
確率的に赤金で釣れる可能性が高くなるという単純計算。
なので僕らは、
【実績優先カラー】と【パッと見で凄く釣れそうな色】を考えるのが仕事です。
7月末に発売予定のジョイントダリアの新色4タイプは、
フィールドスタッフにカラーを考えてもらいました。
一番手前にある緑色の #14 ヤチイワナ はレギュラーカラーの新色で、
【パッと見で凄く釣れそうな色】として作りました。
塗ってる僕も、これは釣れそうだなぁと考えて作ったので
ラインの先に自信をもって結べます。
自信を持って結んだカラーなので確率的に釣れる可能性が上がります。
76-77㎝のブラウントラウト。
なによりも結んだカラーに自信を持つことが大切です。
釣りの最中に、釣れない時間が長くなると
色々とルアーをとっかえひっかえしているうちに不安も大きくなります。
そんな中では、色々とカラーローテーションしているつもりが
結局は過去に良い思いをしている色を結んでいる時間が多くなっていたりします。
例えば
赤金→黒金→緑銀→赤金→TS→サケ稚魚→赤金→青銀→赤金(ヒット!)的な…
『やっぱり赤金だわ!』
といった感じになっていることが多いのではないかと思ってます。
ルアーの色は、釣れそうだなぁ~ そう思えることが大切ですよね。
スタッフの仲間達の考えた色が、
実績色なのか、釣れそうな色なのか、どちらなのかは僕は聞かないのですが
彼らが自信を持って選んだ色なのでどちらであっても釣れる色だと思います。
おそらく、新色の中で北海道では最も売れないであろう
僕の考えた #18ST-FU マットシュリンプ
マットクリアのケイムラ系は、
ハイプレッシャーで食いの渋い時に良い思いをしていたので作りました。
関東で前評判が良いのは、釣り場がいつもハイプレッシャーであることや
フィールドでのクリア系の実績があるからだと思います。
道内では、
【どんなに釣れてもクリア系は不人気】
というのが、僕らの年代までの常識ですが、
新世代の道内アングラーでもそのあたりは変わらないのか反応が楽しみです。
D3 福士知之