BLAKISTONシリーズについての質問がありますので
各モデルを、HPで紹介しているような抽象的な説明ではなく、
もう少し細かなスペックを含めて僕の言葉で伝えようと思います。
今回は、BKT-500Lです。
【 BKT-500L(スピニングモデル) 】
長さ 5ft
ライン 2~6lb
ルアー 2~6g
セクション センターカット2ピースロッド
ロッドウェイト 76g(※天然ウッド&コルク使用のため数gの前後があります)
仕舞寸法 79㎝
付属ケース寸法 88cm
5ftレングスで L パワーのショートロッドです。
昨年、旧モデルからモデルチェンジした際にグリップを短くし、
それに伴い、バランスを取るため天然ウッド部材の占める割合を増やしました。
ショートグリップは、関東でたいへんお世話になっている釣具店の担当の方に、
以前から「モデルチェンジの際はグリップ短くしましょうよ!」
とアドバイスをいただいていたからです。
元々、500Lは旧モデル設計時に小渓流でビックリするような大型が掛かる
北海道の河川に合わせて、粘り強い L パワーのショートブランクで、
エンドグリップも少し長めに設計していました。
道内向けだったこのブランクは、クイックな操作感と
フッキングパワーが秀逸だったので、本州のエキスパートアングラーにも
旧モデルを愛用してくれている方が多く。
その中の一人であった前出の担当者さんから、
『もう少しエンドグリップを短くした方がバランスが良くなってこちらでは使いやすいですよ』
という意見を伝えられていました。
そこでモデルチェンジを機会にグリップを短く変更したところ、
『最初からこっちのほうが良かった…』と思ったほど操作感が増しました。
ショート化に伴い必然的にグリップ全体が後ろに下がりバット部が延長されたので
振り抜け感が格段に良くなりました。
5ftクラスの長さのロッドでは 2-3cmの違いがとても大きく影響しますからね。
さて、この new 500L ですが、マストウェイトは プラグの 5gだと思います。
ミノーであれば、4㎝でも7㎝でも長さを気にすることはありません。
それくらい、ティップ側の#1 セクションは秀逸です。
引き抵抗が大きくなりがちなディープダイバーやクランクベイトでも
ロッドワークがスポイルされることなく操作できるのではないでしょうか。
引き抵抗の大きなダイビングダリアでもダウンでグイグイと引いて来れます。
上手く伝わらないかもしれませんが、
ティップが硬いのではなく全体でバランスよく曲げながら引いてくる感覚
といった感じでしょうか。
セットするリールですが、先に紹介した BKT-411SL4 よりも重量を選びません。
ぼくは411同様にイグジストLT2000SH を合わせていますが、
ミッチェルやカーディナルなどオールドリールをセットしても
心地よい重量バランスになると思います。
ガイド径も 5ft のショートロッドには大きめですので、
ラインシステムの抜けも良く少々太いラインでもストレスは感じないと思います。
ロッドパワーがあるので小渓流から開けた渓流までカバーできるので、
短竿で速い展開の釣りが好みの方であれば、
411 や 511よりもこのロッドがよいのではないでしょうか。
この2代目にして完成したロッドという感じです。
それくらいバランスに優れたロッドです。
次回は BKT-806MH4 です。
D3福士知之