今回は、BKT-806MH4について。
シリーズの中で最近いちばんお問い合わせの多いロッドです。
皆様の質問内容はだいたい同じですので紹介したいと思います。
【 BKT-806MH4(スピニングモデル) 】
長さ 8ft6inch
ライン MAX 12lb
ルアー MAX 28g
セクション 4ピースパックロッド
ロッドウェイト 152g(※天然ウッド&コルク使用のため数gの前後があります)
仕舞寸法 69㎝
付属ケース寸法 74cm
MHミディアムヘビーアクションの4ピースパックロッドです。
このMH(ミディアムヘビー)は、
淡水用ロッドとしてのスペックで28gまでを表しています。
※例えば、もし表記で30ℊ以上のロッドが出た場合にはH(ヘビー)になります。
※ソルトロッドではまた別表記になります。
アクション表記につきましては適当なものでメーカー個々でバラバラなので、
ブラキストンではMAX25-30ℊをMHとしています。
ロッドの特徴ですが、
蝉ルアーからフルベイト85㎜まで使用できて、
本流・湖・海と様々なフィールドをカバーすることができるロッドです。
コンパクトな4ピースロッドですが、軽やかな振り抜けの良さと
ブランクパワーには定評があります。
道央太平洋の海サクラが相手であれば十分なパワーだと思います。
さて、最も質問が多いのが
「 フルベイト85㎜/28g をキャストできますか?」というものですが、
キャストできます。
支笏湖で多数の方に愛用されているのも、蝉からフルベイトまで難なく使えるからだと思います
ただし、MAXウェイトが28gであるように、このロッドが一番キャストパワーを発揮できるウェイトはもう少し下で、20~22gくらいがマストウェイト。
フルベイトであれば 75㎜/21ℊのほうがフルパワーでキャストできますので、
飛距離はおそらく75㎜と85㎜で着水地点はほぼ変わらないと思います。
もし、厳寒期を含めてフルベイト85㎜やメタルジグのキャスト&リトリーブの釣りをメインで展開するのであれば、
ソルトウォーターラインナップのでもある、BKTーBR96(ブレイヴェスト96)
こちらの方が向いています。僕も支笏湖や洞爺湖ではそのような使い分けです。
『シーズン通して使う 湖用のロッドが1本欲しい』という場合には、
ブラキストンシリーズの中では迷わずこの806が良いと思います。
コンパクトで積載時に場所も取りませんので荷室の狭い車にも便利です。
この806に合わせているリールですが、春から秋にかけてはイグジストPCLT2500。
凍結の恐れががある季節にはイグジストLT4000です。5000でも良いと思います。
その理由は、厳寒期にはラインやラインローラーが凍結しますので、
ラインはスプールにキレイに巻けなくなりますし、ラインローラーも氷ります。
こうなるとスプールの糸巻き量に余裕があることと、ラインローラーの幅が広い方がライントラブルが起こりません。ローラーの氷も爪で割りやすいですしね。
この長さのパックロッドでロッド自重を気にする方もあまり居ないかと思いますが
4ピースながら重量バランスが良いので、ラインキャパシティさえ足りていれば
リールサイズは2500~4000番クラスの中で選択するとよいと思います。
モデルチェンジするBKTー706M4でも説明しますが、このリアグリップの長さは
ダブルハンドグリップでマストレングスではないかと思います。
メインラインは春から秋にかけては、バリバスMAXパワーPE0.8号。
リーダーは、蝉の釣りには8lbのフロロを短く(30~50㎝くらいかな)。
春先のジグミノーやミノー&スプーンの釣りでは10lb12lbのナイロンリーダーを60㎝くらい。蝉の釣り以外は適当な長さでよいと思います。
そして厳寒期には、バリバスBIGTROUT10lb~12lbのナイロンラインを直結。
という感じです。
ガイドは凍結を考慮して高足のステンレスフレームガイド。
チタンではガイドに固まった氷を指で割る際に曲がってしまう恐れがありますからね、現場での強度が大切です。
良いロッドですよ。そう自信を持っていえます。
次回はBKT-510LBCです。
D3 福士知之