【2025湖の蝉シーズン】D3福士知之

6月7&8日に行われたサッポロルアーフェスタの搬入前に

蝉ルアーでのシーズン始めに行ってきました。

シーズン初日は支笏湖で。

そう決めているのでいつものようにのんびりとスタート、、、のつもりが、

この日は、日差しがたまにあるものの雨が降ったり止んだりの不安定。

じっとしているとハードシェル内に厚手のフリーズが欲しいくらいの肌寒さで蝉など鳴いてはいません。

そのかわりに、波は均等な方向に小さなウネリが続く良い感じでした。

 

釣り座を決め、湖岸の岩を選んで腰を掛けるいつものスタイル。

僕は、基本的にポイント移動はせず

『今日はここ』と決めたら、

10時~15時まで同じ個所から動きません。(朝も遅いんです)

 

釣れなかったときは

『今日、ここを選んだ僕の負け』

と、昔から割り切った釣りをしています。

実際、釣れる時はどこにいても釣れると思いますので。

 

 

この日のタックルはBKTー806MH4にナイロン8lb。

 

プロトルアーのテストもあるのでスナップを使用してますが、

蝉ルアーだけで挑むのならば、ナイロンラインを蝉ルアーに直結し、

ロッドはBKT-706M4あたりが頭上の木の枝なども気にならないので良いと思います。

ラインはVARIVASトラウトアドバンスビッグトラウト8lb(1.5号)

支笏湖ではもっとも信頼のおけるラインです。

 

何の反応もないまま昼を過ぎ、

寒いのであと1時間くらいで終了と考えていた時に、

浮かべていた福蝉の真横にベージュ色の背中が浮いているのが見えました。

しかもかなりの大型。

 

そう、支笏湖の大型魚は蝉を判断する際に

ルアーの目の前に背ビレが水面から出そうなほど水平に浮いてきて

真横からジーっと眺めてルアーを判別します。

軽く見積もっても80㎝は超えるであろう大型でしたので

『奴は見切るだろうな…』と最初は冷静にいましたが

ウネリの効果もあり、消えて現れるを2回ほど繰り返します。

 

2回目に『これはもしかしてあるかも…』と色気を出しはじめ、

3回目に『これで食わないなら次は1アクション入れるか?』と迷い、

悩みながらも “ツン…” という小さく静かな波紋を立てると、

ギュ-ン!と加速して深みへ消えていきました。

『だよね (笑)』と20年以上も同じ過ちを繰り返している自分が笑えます。

超大型はアクションを入れるとだいたい居なくなってしまいますので。

 

その後、30分もしないうちに、今度はシルバーメタリックの魚体が、

同じようにルアーと水平に睨めっこしているのが見えました。

『さっきのより一回りくらい小さいね』

と思っていると魚が翻るのが見えて、水面の福蝉が消えます。

水面直下で銀色が大きく光ったのでアワセるとなかなかの手応えでした。

 

ナイロンですからバレる心配は小さいので

慌てず騒がず静かに寄せていきます。

回遊型らしい少しスリムな魚体をランディングし、クローム色のブラウントラウトをネットの目盛りで計測すると74㎝ありました。

僕の支笏湖での蝉ルアーの記録更新です。

その前は61㎝ですから。長く続けてみるものですね。

 

その前のベージュ色は…と思うと、

やるからには自己記録を更新していきたい!

という釣り人の欲が深まります。

 

 

プラチナブラウンとも称されるメタリックの回遊型は久しぶりでした。

 

ルアーフェスタなどのイベントをひと通り終えた翌週。

あのベージュ色の大型を狙ってやろうと勇んでみると、

開始して一時間ほどでレギュラーサイズのブラウンがヒットしました。

40㎝台ですが、支笏湖の1尾は他所より嬉しいです。

その後、友人と午後まで粘るも大きな魚を見ることはなく、

今年の支笏湖の蝉の釣りは終了。

表水温が上がるので6月いっぱいで終了と決めているからです。

次は、河川で鮎釣りとトップ遊びですね。

河川の場合は湖よりもルアーが騙しやすいので比較的容易な釣りができます。

何かの機会に、蝉ルアーでの釣りをすべてまとめてみようと思います。

 

【タックル】

ロッド BKT-806MH4

リール DAIWAイグジストPCLT2500

ライン VARIVAS トラウトアドバンスビッグトラウトナイロン8lb

ルアー 福蝉アワビ黒

 

D3 福士知之

 

 

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