「3人でどこか行きたいね!」
釣り仲間3人のグループトークに仲間の1人が声を掛けてくれました。
釣り仲間であり同業·同世代の僕らは、
それぞれ家庭のあるいわゆる「お父さんアングラー」
仕事の休みが合っても家庭の都合によりなかなか3人での釣行が叶わないのですが
声を掛けてくれた日は3人とも朝から時間がつくれたため、
陸封された蝦夷岩魚を狙い、山深い万緑の渓へ車を走らせました。
沢伝いに草木をかき分け入渓した川は水深を見誤るほどの透明度で、
朝陽が照らすと底石がきらめき見惚れてしまいます。
仲間とこんな綺麗な川を歩けるだけで満足ですが、
エクルージョンを片手に蝦夷岩魚を探し釣り上がります。
まずは、入渓直後から仲間の1人が尺越えの1本。
しっかりとパーマークの残ったイワナらしい魚体でした。
僕もジョイントダリア60sをパイロットルアーとし探っていると
マットモヒートにヒット。
エラ蓋の彩りや朱色を帯びた尾鰭が綺麗な1尾でした。
3人ともまずまずの釣果を得ながら午前の部は終了。
午後からは車で上流部に移動し釣りを再開しました。
午後からの区間は午前とは様子が違い、
いかにもと言ったポイントではチェイスはあれどルアーまでの距離が遠いため、
瀬の中を中心に探っていくことに。
すると、先のポイントを打っていた仲間が良型をかけている様子。
駆け寄ってみると瀬頭にオーバーハングした木が覆いかぶさっているポイントで、ダウンクロスで長くアピールするように引いているとヒットしたとのこと。
キャッチした蝦夷岩魚はこの日最大の40up。
素晴らしい太さで逞しさのある魚体でした。
僕はと言うと、
ジョイントダリア60sの早巻き→ストップで沢山の蝦夷岩魚が遊んでくれており、
新色の釣果も上々。
あとは納得の良型が欲しいところ。
そんな中、全行程の終盤に差し掛かったところで、
倒木とオーバーハングした木が絡み、
流芯の奥に2m四方程のスポットを形成しているポイントに。
水面から倒木までの高さは約50cmほとで、倒木からの奥行きは約1.5mと目測。
流芯の脇には丁度いい底石が沈んでおり、
対岸際から長くルアーを見せるため、最奥にジョイントダリア60sをキャスト。
すると狙いの底石から良型のシルエットが躍り出ますがバイトには至らず。
その後も何度か疑心暗鬼な反応をしていたので、
少し時間を置きダリア45ssにルアーチェンジ。
1投目…シルエットが大きく動きやる気はありそう…
2投目…下からルアーを食い上げるもミスバイト!フックに触れてしまいました。
3投目…もう反応はしないだろうと思いながらも、最後と1投と決めキャストし丁寧に引いてくると、ルアーが流芯に差し掛かった瞬間にロッドにずっしりとした感触が!
流れに乗り走られましたが、エクルージョンがしっかりと重みを受け止めてくれ、ブランチラインランディングネットでキャッチ。
これも北海道の蝦夷岩魚らしく褐色ボディーに白斑が際立つ1尾でした。
惜しくも40cmに届かず39cmでしたが
パワフルなファイトで楽しませてくた蝦夷岩魚に感謝しリリース。
帰り道は雨に打たれたけれど、仲間とともに楽しい釣りになりました。
ロッドをたたみ着替えを済ますと、この日の振り返りもそこそこに、
子どもたちの学校や習い事の送迎に間に合うよう帰路に着く僕たちなのでした。
〜タックルデータ〜
【ロッド】 Blakiston511eエクルージョン
【リール】 ABU Cardinal33
【ライン】 VARIVAS Double Cross PE 0.6号
【リーダー】 VARIVAS EXTREME SHOCK LEADER 6lb
【ルアー】 ジョイントダリア60s.ダリア45ss
【ネット】 Branchline ランディングネット
D3フィールドスタッフ
仙北谷祐輔