ソール交換の手順で長くなると思うので数回に分けますね
今回は軽量で歩きやすい シムスのG4プロウェーディングシューズ
このように、外側がラバーで内側がフェルト+スタッズポイントという
少し特異な形状をしています。
僕は履いたことが無いのですが、これを所有するスタッフの前田君や、
他のお客さまに聞くと軽量で履きやすいそうですね。
短所をあげるとしたら、前出のようにソールがハイブリット的なので
ソール交換が少しメンドクサイということでしょうか。
さて、ソール交換です。
①まずはフェルト部分の両端をバイスプライヤーで挟み
巻き込むように剥がしていきます。
※ミッドソールを傷めないように慎重に剥がしましょう。
②剥がすとこんな感じです
③次に、スパイクを打ち込むスタッズポイントは諦めて切り取ります。
※ゴツめのハサミやニッパーを使うといいです
④こんな感じです。
⑤残った端(バリ)をカッターやヤスリをつかって平らに削っておきます。
※ここはそれほど神経質にやらなくて大丈夫です
⑥型紙作り
☆フェルトがキレイに剥がれた場合は、
剥がしたフェルトソールを整えてを使って厚紙などにソールの型を取ります。
これは大丈夫ですよね?
☆☆フェルトがキレイに剥がれなかった場合は、
ガムテープなどを使って型取りします。
1 端までキッチリと全面に張りつけ
2 端部分をなぞるように軽くカッターの刃を当ててカット。
※力を入れるとカッターでミッドソールが切れちゃうので慎重に
3 こんな感じ
4 このガムテープを剥がして厚紙に貼り付けます
5 厚紙をハサミで切ると型紙の完成。という感じです。
⑦本線に戻ります。作った型紙を利用してフェルトをカットします。
※今回はリトルプレゼンツのフェルトを使用しました
⑧フェルトを型取りカットしたら、
真ん中の土踏まずの部分を、V字 にカットし溝を付けます。
※けっこうシッカリとカットしていいです。
⑨こうしておくと、アーチの強い靴側の土踏まず部分に、しっかりと密着するので
接着するときに作業がしやすくなります。剥がれ防止にもなりますね。
⑩次に、ソール全体にカッターで横に浅く切れ目を入れます。
フェルトが切れちゃわないように深さは5㎜以内におさめましょう。
※これは、ソール貼り付け時に爪先と踵のカーブに接着しやすくするためと、
交換後のソールがちゃんと曲がって追従し剥がれ難くするためです。
⑪スパイク。のかわりにステンのタッピングビスを打ちます。
今回はホームセンターで売っている3×10のトラスタッピングビスです。
あまり長いとフェルトが浮いて丸石で滑るので10㎜程度までがちょうど良いです。
⑫ビスを捩じ込むときは押し付けるように力を入れてはいけません
タッピングビスですから、くるくると軽く回しているだけで勝手に食い込んでいきます。
⑬ネジ皿側が接着面となるので、これくらい凹ませておきます。
リトプレさんのは厚手のフェルトなので先端側もそれほど飛び出しません
今日はここまで。また次回に。