7月下旬。
ぽっかりと予定の空いた連休に、車中泊での弾丸遠征釣行に出かけました。
「いつか時間ができたら行ってみよう」
と前々からリストアップしていたいくつかの河川の中から、
オショロコマの生息を確かめてみたい川を目的地とし、
付近の川も探索する方針で車を東へ走らせました。
新規開拓河川では熊の行動範囲なども分からないため、
各自治体の熊出没情報をチェックしながら、
初日は市街地に近いポイントへ向かいました。
駐車スペースの脇に釣り人道がついている事に少し安心し、
橋の袂から釣り上がりますが、
トラウトからの反応が得られないため、深追いせず脱渓。
旅の楽しみでもあるお気に入りの温泉に再訪し汗を流しました。
翌朝は今回の釣旅の目的の川へ向かいます。
林道を突破し目的の車止めまでは想定した通りでしたが、
河原へ降り立つと、
イメージしていた渓相とは違う荒々しい山岳渓流が眼下に広がります。
このイメージとのギャップも新規開拓の楽しいところ。
釣りを開始しすぐに釣れたのはチビオショロコマ。
あまりに可愛いサイズだったので写真も撮らずに即リリースしましたが、
狙い通りオショロコマが生息していて一安心。
もう少し大きいサイズを狙い進みますが、
反応はあるものの乗り切らないバイトばかり。
前日までの雨の影響なのか、
轟々とした流れではオショロコマは捕食しきれないようなので、
ゆっくりとバイトの時間を与えるようにアプローチすると
ダリア45s#11 Ch-Bom(チャートボム)にヒット。
しっかりとブレーキの効く45sなので、
オショロコマもしっかりとルアーを咥えられた様でした。
漆黒の体躯にオレンジベリーが映える1尾に夢中でシャッターを切りました。
そのうちに雨脚が強くなり、名残惜しいところですが予定より早く撤退。
不安要素が多い時は潔く判断するようにしているので、
虹鱒狙いに切り替え別の川を探します。
雨雲を抜けた辺りで、何本か川を覗き入渓場所を探っていると、
地元には無いコバルトブルーの川が気になり上流部へ入渓。
そのポイントは素晴らしい渓相が続きますが、
そんな渓相とは裏腹にトラウトからのコンタクトはなく、
スズメバチに追尾されながら早足で進むと、
河原で大量のバッタが所狭しと飛び跳ねています。
「もしかして偏食してるのかな?」と
ルアーケースに唯一入っていた緑系のダリア45ss(ローググリーン)を結び、
瀬頭から直アップで漂わせると一発で強烈なバイト!
偏食傾向の虹鱒らしい反応にカラーセレクトの重要性を再認識しました。
そんな虹鱒の力強いダッシュに何度も翻弄されましたが、
安心感のあるbkt608mlがいなしてくれてランディング。
筋肉質な虹鱒が釣旅のフィニッシュを飾ってくれました。
また、今回のような車中泊での釣旅では
ブランチラインランディングネットの汎用性が活きました。
狙う魚種や河川規模に応じてネットサイズを変更できるため、
積載量の軽量化になりますし、
何よりお気に入りの木目グリップを使い続けられる楽しさがあります。
新規開拓となった2河川で魚のサイズ以上に大きな収穫を得られ、
鼻歌交じりで帰路につきました。
〜タックルデータ〜
【ロッド】 Blakiston408ul & Blakiston608ml
【リール】 ABU Cardinal33 & SHIMANO TWINPOWER C3000MHG
【ライン】 VARIVAS DoubleCrossPE 0.6号&MaxPowerPE 0.8号
【リーダー】 VARIVAS EXTREMESHOCKLEADER 6lb.8lb
【ルアー】 ダリア45s.ダリア45ss
【ネット】 Branchline ランディングネット
D3フィールドスタッフ
仙北谷祐輔