繋いで振ってみた第一印象としては、
取り回しやすく軽やかに扱えるだろうと感じていました。

実際にルアーをキャストしてもその印象は変わらないので、
あとは良いサイズとのやり取りをしてみたいと思っていました。

紅葉のピークを迎えて落ち葉を気にしながらアメマスとニジマスを相手にする。
「サイズが物足りないな」
そう考えながら操作しているとティップが水面に引き込まれ、
川底に張り付いたまま大きく首を振っている魚体が見えました。
ロッドを曲げたままテンションを掛け、
下流へと向きを変えるタイミングで顔を水面に向かせ、
川底から引き離すことに成功しました。
しっかりとフックングしているのも確認し、
何度か流心へと突っ込んでいったが、
ロッド全体のパワーが受け止めてくれるので安心してファイトできました。

浅瀬へと横たわったのは60cmを超えた雄のアメマス。
紅葉に合わせたかのか白斑がピンクに染まり、
鼻先が曲がった見事なビジュアルに少しのあいだ見入っていました。
安定感抜群のパワーに、新竿BKT‐511LX4 の出番が多くなることを確信しました。
翌々週もアメマスを狙うが思うような釣果が出ず、昼食の後に場所を移動。

すでに気温も下がり始めていたので足早にキャストを繰り返していきました。
あのカーブで川から上がろうと話し、それぞれ下流のポイントへとキャスト。
岸際のボサ下をしつこくトレースするとティップが押さえ込まれ、
ロッド全体でしっかりと合わせると底に張り付いたままの魚が上下に走りました。
テンションを保ちながら浅瀬へと誘導すると、
顔を出したのは50㎝を超えた雄のブラウントラウト。

日が傾き、光量が少なくなってきたため急いで撮影をするとタイムアップ。
落ち葉いっぱい敷き詰められた堤防は、
足の上がらない疲れた体を労ってくれているかのようでした。
BKT-511LX4 の自分なりの印象になりますが、
ティップ側にパワーを持たせたことで全体的に張りが出て振り抜けも良く、
コンパクトなモーションでキャストが可能。
取り回しやすくキャストの精度にもつながっていると感じました。

不意の大物とのファイトにも安心してやり取りできる新戦力、
新たな相棒になりました。
タックルデータ
【ロッド】 ブラキストン511LX
【リール】 ヴァンキッシュC3000MHG
【ライン】 バリバス トラウトアドバンスビッグトラウト8lb
【ルアー】 カスタムスプーン10g・ベルスプーン7g・ジョイントダリア80S等
D3ALUMNI
本間一樹