おそらく7月頃でしょうか。
ようやくトリロジーシリーズの三男坊、BKT-TR703を発売できます。
TR-603ストリームレインボーと同様の 3ピースです。
以前にもお伝えしたかもしれませんがサブタイトルは
“The Big Game” 大物志向の強いアングラーに向けたロッドです。
河川でのテストはシーズンを通して前田君にお願いしていました。
大型魚をストイックに追う彼にはこれくらい個性的なロッドが向いています。
ロッドレングスは 7 ft 3 inch
ルアーウェイトは MAX 30g
ラインウェイトは MAX 14 lb
すいません、ロッドウェイトはまだ計ってません…
D3はスタッフ皆、振り心地やティップの戻り方などバランス重視で
竿自体の重量は気にしないんです…
重量は発売間近に量産モデルで計測しますが、
一つ言えることは、とても軽やかな振り心地です。
アクションは、レギュラーテーパー。
反発力の高いティップ部
粘りのあるベリー部
そして、モアパワーのバット部
といった感じです。
『 うわぁ 硬そ~ 』と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
曲がるべき時にちゃんと曲がるロッドですが、
手のひらサイズは自分からアワせて掛けなければ弾く場合があるのは事実です。
『 釣果ゼロは嫌だから小さい魚も拾いたい…』という釣りには不向きです。
そういう幅の広い釣りをするにはBKT-608MLOHが向いていますね。
でも、Big Gameとはいってもトラウト用のロッドですので
スプーンやミノーで虹鱒や雨鱒を狙ってレギュラーサイズはちゃんと掛かります。
100㎝のトラウトに合わせたロッド。
ではなく、
100㎝のトラウトが掛かっても勝負できるロッドを。
というコンセプトで作りました。
河川での100UP、ちゃんと取れます。
アクションは、ブラキストンSW100H に似ていますね。
使用しているカーボン素材も同じものです。
なので、
湖でフルベイト(28g)を結んでキャストすると物凄い飛んでいきます。
遠投の効くショートロッドです。
実際問題、釣り竿は長いほうが色々と有利なのは事実ですが、
河川での取り回しの良さはこれくらいの長さのほうがよいですよね。
遡りのアメマスなんかにも向いていると思います。
彼らの硬い口にもガッチリとフッキングさせることが可能ですので。
カラフトマスにもいいですよ。
ただちょっと竿に馬力がありすぎて
“ ファイトを楽しむ ” という面では目減りするかもしれないです。
良い事ばかりを言うのもアレなので。
遠征等の仕舞寸法を考えて3ピースにしたので、ジョイントが2ケ所あります。
パックロッドに分類されます。
なので、必然的にジョイント部分が緩むリスクは2ピースロッドより増えます。
釣りの最中は、たまにジョイントをチェックしてくださいね。
どんなに強い竿でも、ジョイント部分が緩んでいては、
魚は取れないし破損もします。
余談かもしれないですけど
僕は大型魚を狙うときは海でも川でもジョイント部分にテープを巻きます。
『いらないでしょ?』という方もいると思いますが
掛かるのは生涯最高かもしれないので、
それは絶対に逃したくないので万が一のリスクも消します。
この話はまた別の機会に。
価格は¥68,000(税別)
7月頃を予定していますが、
ガイドやグリップ部材の供給次第では前後する事があることをご了承ください。
10周年記念として登場したトリロジーTR603から3年。
この BKT-TR703 でトリロジーシリーズは完結です。
発売前からコンプリートすると言ってくれてる方が要るのはとても嬉しいです。
革パッチも楽しみにしていてくださいね。
D3 福士知之