最終週は2日連続の釣行となった。
シーズン後半の尺ヤマメを狙って渓流を歩くことにした。
大雨で根こそぎ流された倒木が数日前の増水を物語っている。
尺ヤマメを狙うには、時期・水量・水の色ともに申し分ないタイミングに思えた。
早々に、型のいいヤマメを釣り上げ気を良くして足を進めていた。
ここまでヤマメしか顔を見せていない。
少し釣り上がると左から勢いよく落ちてきた流れが向きをかえ深みを作っている。
右側はいかにも魚が定位しそうな流れを作っている。
水の巻き返しにラインを取られないように左岸の高い位置から狙っていた息子の
ダリア45ssを銜えて水面から躍り出た魚は30cmを超えて見えた。
ファイトの末にズリ上げるとフックが外れ、川岸を転がるように落ちていった。
尺はあったな・・・、ヤマメなら・・・と肩を落とす。
息子にとって初の尺ヤマメのチャンスだったが、
ランディングネットがあったにもかかわらず勝負を急いでしまった。
気を取り直して、足を進めるがパッとしない。
移動すると仲間と遭遇、上流で良い型のヤマメとアメマスが出たと教えてくれた。
早めの昼食にして、後半戦を仲間の歩いた区間の下流をやってみることにした。
前半の反省を踏まえ、ニジマス・ヤマメ、50cmに迫るアメマスを相手に
しっかりとランディングネットが大活躍。
やり取りに関しては、
まだまだ危なっかしいが魚を掛けるまではスムーズになってきた。
最終日の天気は雨。
正午前には本降りになるのでその前に脱渓しようと考えていた。
予定よりも早く本降りとなってきた。
最終日もダリア45SSが大活躍。
天気には恵まれなかったが至る所からニジマスが飛び出したっぷりと遊んでくれた。
最後は息子の目の前でいい型のニジマスを奥さんが釣り上げ、親の威厳を保てた。
母と子が競い合いながら釣り歩いているのを後ろで見ていると
後ろを歩く自分の釣果がこの先心配になってきた。
木に生えたキノコを見つけ、冷たい風にびしょ濡れの体が冷える。
秋の気配をしっかりと感じて夏休みが終わった。
D3フィールドスタッフ 本間一樹