【 リセント F J-10】  D3福士知之

前回に触れましたが、

 

リセントの寺田社長とは『冗談を言い合える仲』と書きました。

簡単に説明すると14年前に僕がD3を始めるきっかけを作ってくれたのが寺田社長です。

それまで数社の釣り具メーカーさんからお誘いを頂いていた中で、マイペースを貫く性分なので組織に入る自信が無いのでお断りさせていただいていたのですが、

それなら北海道にメーカーを立ち上げろ。

と、清竿堂の二橋翔大くんの今は亡きお父さん二橋龍太郎さんが後ろからドンッと背中を押し、

それと同時に前からグイッと腕を引っ張ったのがリセントの寺田さんです。

それでようやくメーカーをスタートする事にしたんです。

二人は恩師なので、寺田さんとは今でも事あるごとに相談をしたり冗談などを言い合える仲です。

 

 

さて、そんな付き合いのあるリセントからも、この冬にジグミノーが出ます。

FJ-10(100㎜/30g)というジグミノーですが、これは僕が作りました。

そう前回のブログで登場した、

フルベイトシャープと迷った挙句に泣く泣くお蔵入りさせようとしたフラットサイドのジグミノーはこれです。

 

D3からの販売をやめたかわりに、リセントから販売することになりました。

こうなるには、偶然にもタイミングが良く

 

寺田さんとのいつものやり取りの中で

 

『福ちゃんフルベイトすごいじゃん。次は何だすの?』

「高性能なKJ-11的なジグミノーを」

『ん?なにそれ?』

「 KJみたいに細くて超~飛んでくジグミノーです。

高性能な KJ11というキャッチで行きます  (笑) 」

『おいおいやめてくれよ 笑笑』

 

といったやり取りを冗談を交えながらしていたなかで

リセントでもKJとは違うコンセプトのジグミノーを出したいので何か設計してよ。

と依頼されたので、

「 こういうジグミノーがあるんですけど、どうですか?」

と、フラットサイドのジグミノーを紹介して

リセントから発売することが決定しました。

 

 

自分で作った物なので、リセントさんより先に

FJのアクションはどんなですか?を、僕が簡単に説明します。

 

一言でいえば、

フラットサイドなのでビラビラと派手にフラッシングアクションします。

〇  ◦  □  というか、僕の作ったジグミノーを断面でアクション分けをすると

 

〇フルベイト      

ブンッブンッと力強いスイングでテールを振る。

 

◦フルベイトシャープ  

フラフラとメトロノームのように静かにテールを振る。

 

□FJ-10

ボディを倒しながらミノーっぽいアクションでテールを振る。

 

というアクションの違いがあります。

 

上段が フルベイトシャープ

下段が FJ-10

同じ30gなのですがこのようなシルエットの差があります。

 

 

自分でライバルを作って他社から出して大丈夫なんですか?

と心配してくれた釣具店の方もいますが、

ルアーのアイデアはたくさんあって

引き出しや箱の中に佃煮のような状態になってます。

そのなかで自社で製品化できるルアーには限界があります。

でも、

人生は短いので自分の作品は可能な限り世に送り出して評価をみてみたい。

という欲求はあります。

 

なので今回のようなタイミングがあって

『いいじゃんこれ!』

と、一言で快諾してくれたのは嬉しかったですね。

 

 

〇 丸くて強いタイプ。   フルベイト

◦ 細くて規則正しいタイプ。 フルベイトシャープ

□ 平らで派手なタイプ。   FJ-10

 

というタイプの違う3つのコンセプトで作ったので、

あとは皆さんが使ってみて好みで選択してくれるといいなぁと思います

 

フルベイトには春先に孵化するもう一人の兄弟がいますので、

それ以後はさすがにもうジグミノーはやらないと思います。

 

FJ-10の発売は春だったような気がします。

詳細はリセントさんにお問い合わせくださいね。

 

 

D3福士知之

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