【 Blakiston】 #BKT-411SL4&BKT-SL4BC   D3福士知之

BLAKISTONシリーズについての質問がありますので

各モデルを、HPで紹介しているような抽象的な説明ではなく、

もう少し細かなスペックを含めて僕の言葉で伝えようと思います。

最初はパックロッドの

BKT-411SL4(スピニングモデル)とBKT-411SL4BC(ベイトモデル)について。

 

【スペックデータ】


【 BKT-411SL4(スピニングモデル) 】
長さ 4 ft 11inch
ライン 2~6lb
ルアー 2~6g
セクション 4ピースパックロッド
ロッドウェイト 78g(※天然ウッド&コルク使用のため数gの前後があります)
仕舞寸法 42㎝
付属ケース寸法 50cm

 

 

 


【 BKT-411SL4BC(ベイトモデル) 】
長さ 4 ft 11inch
ライン 2~6lb
ルアー 2~6g
セクション 4ピースパックロッド
ロッドウェイト 77g(※天然ウッド&コルク使用のため数gの前後があります)
仕舞寸法 42㎝
付属ケース寸法 50cm

 

スピニング&ベイト両モデルとも共通ブランクを使用した4ピースロッドです。

ガイドとスパインの設定違いで、ベイトモデルの方が振った際のティップが

若干柔らかく感じるかもしれません。

 

SL(スーパーライト)という位置付けにしていますが、

ULウルトラライト と Lライトの中間となり、

本モデルはULよりティップ側にパワー(張り)があります。

L パワーの BKT-500Lと比べると、

ラインウェイトやルアーウェイトの上限は同じ表記になってますが、

4ピースのため強度やパワーは500Lより劣りますのでSLという表記を用いてます。

操作するルアーのマストウェイトは 3.5g~4g程度に設定してありますので、

プラグならばバルキッド40㎜くらいのルアーが最も快適な操作感かと思います。

マストウェイトというのは、各ロッドごとで

僕が「これくらいのルアーが一番操作しやすいように」と設定した数値です。

個人差があると思いますが目安になるかと思います。

ルアー表記の上限6gというのはあくまでも上限ウェイトですので、

軽快に操作できるルアー重量ではないので、マストウェイトは少し軽くなります。

さて、ティップにパワーを持たせたのは、ダリア45SSなどのような

引き抵抗の強いルアーをナイロンラインを用いて渓流で操作する際に、

柔軟なティップのULアクションでは操作する動作が少し大きくなるので

ティップ側 #1セクションにパワーを持たせてそれを解消するためです。

※もし対象魚を尺クラスのヤマメイワナに絞って、軽量なバルサミノーや虫ルアーなどを用いて釣りを展開するならば、BKT-408UL(生産停止)のほうがPEラインとの相性も良くより繊細な釣りができます。

 

そして対象河川は、5ft以下の長さでもわかるように、皆さんが想像するような小渓流です。流れの強さにもよりますが、小渓流であれば40-50㎝程度のニジマスやブラウンでも気持ちよく勝負できると思います。

ただし、4ft11inchという短い長さの中に4か所のジョイント(硬い部分)を持つ4ピースロッドですので、7ftや8ftの4ピースロッドよりもフルベンド時の余裕がありません。

ファイト時やランディングのとき、特にネットを出して魚を入れようとネットと魚ばかりに意識が向いていると、ロッドが η みたいに無理に曲がって折れますので注意してくださいね。※どのロッドでもそうですけど。

 

 

 

昨今のリールとラインの軽量化に伴い、ロッドを持った時のバランスを取るため、

グリップのウッド部分を大きくして重量を分散してあるので4ピースのパックロッドであることを考えると比較的重量バランスが良いモデルではないかと思います。

僕はこのロッドにイグジストLT2000SH(155g)を合せていますが、

カーディナル33(220g)を合せる方のロッドバランスがとてもよかったので

もう少し自重のあるリール、例えばセルテートFCLT2000SH(170g)や

フリームスFCLTS(185g)などをセットしたほうがロッド操作時の軽快感が上がるかもしれませんね。

 

ロッドを握った際のバランスは釣人個々で好みの違いはありますけど、ブラキストンシリーズは、操作する際のバランスを重視して僕の感覚で設計してますので、あくまでも自重での軽量化を突き詰める方には向いていないかもしれません。

 

次回はBKT-500Lです。

D3 福士知之

 

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