今回は BKT-706M 4 についてです。
本来であれば昨年11月末~12月に発売予定だったのですが、
ウッドなどのグリップパーツの遅れで発売が大幅に遅れてしまいました。
ようやく今月末に発売となります。
ご予約いただいている皆さんには本当にご迷惑をおかけし申し訳ございません。
※撮影が間に合わずこれは806の画像です↑
【 BKT-706M4(スピニングモデル) 】
長さ 7ft6inch
ライン MAX 12lb
ルアー MAX 21g
セクション 4ピースパックロッド
ロッドウェイト 136g(※天然ウッド&コルク使用のため数gの前後があります)
仕舞寸法 62㎝
付属ケース寸法 68cm
Mミディアムパワーアクションの4ピースパックロッドで、
旧モデルではセンターカット2ピースのMLミディアムライトアクションでしたが
長さの近いBKT-608MLOHとパワー範囲が被るため
今回のモデルチェンジで1パワー上のMパワーに設定しました。
ロッドの特徴ですが、ティップ部が繊細であった旧モデルと比べると
全体的にパリッと乾いたアクションになっています。
BKT-806MH4を、1ランクライトにした感じですね。
一言でいえばとても軽快です。
もう一つの特徴がエンドグリップの長さで806と同じ長さに設定してあります。
これは、キャスト精度とルアーの操作性を考慮しました。
例えば7ft6inch レングスのロッドで使用するであろう18ℊのスプーンを
長距離で狙ったポイントに打ち込む際に、セミダブルハンドル程度の長さでは、
片手キャストではラインを保持する人差し指を離した瞬間に方向がぶれてしまい、
両手で握った際にはエンドグリップが短いので前側の手が若干窮屈となり、
振り抜く速度が落ちてしまいますが、軽量ルアー使用時の操作は軽快です。
それを踏まえて、今作は4ピース化と1ランクパワーを上げるので、
同じ76といえども旧作同様のグリップではバランスが取れないので見直しました。
店頭に並んだ際に持っていただけるとすぐに重量バランスの秀逸さが伝わると思います。
今作は反発力の高いブランクですのでルアーが本当によく飛びます。
クランクベイトやアーチの強いスプーンなど抵抗の大きなルアーの操作もしやすく
フッキングパワーも強いです。
軽量のミノーからスプーンやシンペンまで幅広く使えるロッドですが
キャストでのマストウェイトは16ℊ。振り抜くと速い初速で飛んでいきます
※こちらは706です。リールシート後部のウッドの幅が広いです
このロッドに合わせるリールは2500番~3000番がちょうどよいと思います。
僕はイグジストPCLT2500ですが、シマノならC3000などもいいですよね。
ロッド本体の重量バランスが良いので超軽量リールでもよく合います。
使用フィールドも河川や湖沼だけではなく、
806同様に、ソルトの釣りでも十分に楽しめるロッドです。
北海道内では、なぜか見た目のイメージで、
〇 EVAグリップ=ソルト(海用)
〇 コルク=フレッシュウォーター(淡水用)
というふうに分類されてしまう風潮が何故かあるのですが、
道外や海外ではそのような分類はあまりないですよね。海外は特に。
ガイドセッティングも径が大きめで高足です。
旧作の706よりもパワーが上がってますので、支笏湖などの蝉の釣りにも最適です。
『806の長さでは頭上の木の枝が気になる』という方や
『湖でも軽快な釣りをしたい』という方には、この706が良いと思います。
今月末には出荷できるかと思います。
D3 福士知之