おかげさまで定番となり好評のジョイントダリア80S
良型を狙うならこのサイズのジョイントは北海道の河川には外せませんよね。
ブラウンもニジマスも、派手なウネウネ アクションが大好きですが、
普通にリトリーブするのではなく
カタカタとしたミノーの振動が手元に伝わらないくらい の、
絶妙なスローリトリーブで、フラフラフラ~ と
ウネウネさせて来るのがコツです。
言葉だけで表現するのは難しいですが…
さてこのジョイントダリア80Sについて、お客様の方から
『 シングルフックに交換する時のお勧めは? 』
『ウェイト チューンとかありますか? 』
と、ご質問がありますので紹介いたします。
大雪で 引きこもりの時間も多いので、
シーズン前準備の参考になればと思います。
お勧めのシングルフックですが、
できれば市販のカン付きフック(輪が付いたもの)よりも
自作で巻くことをお勧めします。
アイのサイズ調整など色々と調整できることが増えますので。
なので、自作を前提とした推奨フックでいえば、
この青物用フックが凄くいいです。
【 カルティバ ファイアフック 】
ジョイントダリア80Sにはサイズは#2です。
僕がミノー用に自作で巻く際には最近はこのフック一択です。
何が良いのか?ですが
鈎の軸部分が、段を付け平らになってますので、
アイとなるループを作る際にスレッドを締めやすく
硬くしっかり結ぶことができます。
そして、
青物用ですので強度があるのですが
針先のテーパーが緩やかでとてもシャープです。
たまに、フックメーカーさんに
『北海道は魚が大きいので太軸のほうがいいんですよね?』
と聞かれますが、なぜか針先まで太いのが多いんですよ。。。。
トラウトタックルですので、先曲げから上部分は細くないと刺さりが悪いです。
太いのはフトコロ部分から根本だけでいいです。
そして、針先からカエシ(バーブ)までの距離が遠いことも大切です。
バーブレスフックのほうが刺さりが良いのは周知の事実ですので、
できるだけ針先には突起がないほうがフッキングが決まります。
なので“バレ”を防止するカエシは遠い部分にチョット出ていればいいいんです。
そのあたりがこのフックは理想的でして、拡大するとこんな感じ
針先のテーパーが緩くて、カエシ(バーブ)が離れてます。
しかも小さい。
針先から4.5~5.0mmくらいの距離があります。
そして、針先から底(ボトム>)部分までが直線的です。
オーナーには 針先から底までが真っすぐな【早掛け】というフックもあり、
その刺さりも秀逸ですが、僕的にはそっちはトップ向き。
ミノーイングにはこっちのほうが良いです。
ジョイントダリア80Sの標準フックは、
フロントにST46。リアにS75M。を搭載しています。
重量バランスと、ボトムバンプさせることを考えたセッティングです。
各重量ですが
フロントのトレブルフックが
標準リング付きで 【0.4g】
リアのシングルフックが
標準リング付きで【0.2g】
となってます。
これを紹介したファイアフック#2に交換するとこんな感じ
サイズもちょうどいいです。
前後フックが絡まないようにループ部分は小さく作るのがコツです。
今回はケプラート15号でループを作りました。
このファイアフック+標準リングの重量ですが
約0.3g。
標準トレブルとシングルの中間くらいです。
このあたりは巻き方などで微量で前後すると思います。
ジョイントミノーはシングルフック交換時に
前後のフックの絡みが課題になりますが、
針先が長いので、絡みそうで絡みません。
リップ側の絡みもありません。
ジョイントダリア80には絶妙なサイズです。
そして、写真でも見えてますがシングルフック交換時には
ジョイントダリアの顎部分にシンカーを貼り付けるチューニング方法があります。
こうすると、急流でのダウンでも浮き上がりもかなり抑えられます。
貼り付ける箇所はこの部分ですね。
貼り付けるウェイトの重さはこれくらい。
0.5g前後が良いと思います。
もっと早く沈めたいのであれば1gでも良いです。
が、
動き出しが遅くなるので、好みで調整してください。
『もともとその重量に設定しては?』
と思われるかもしれませんがあまり重くすると
アップクロスで水面直下を“ウネウネ” “フワフワ”と引いてこれないので
市販状態では様々な演出ができるようにこのウェイトバランスになってます。
市販状態は 11g です。
ファイアフック+ウェイトチューンは
11.2gと、ほぼ変わりはないですが
チューニングウェイトを顎部分に貼ることで
バランスが前寄りかつ下側に多少変わってますので安定します。
ダウン~ダウンクロスの釣りが多い方には良いと思います。
アップ~アップクロスがメインの方はシンカー要りません。
ついでですので細かなことまで説明します。
もともと、ジョイントダリアはボールシンカーが2個入るように設計してあります。
これが内部構造。
2つあるので前後のボールシンカーの素材(比重)の組み合わせで
色々なバランスのセッティングが出来ます。
そう、
『どうせ作るなら後で何か必要になったときに派生モデルも作りたい』
という僕の欲張りな考えでこうなってます。
標準では比重の違う2種類のシンカーが1個ずつ入ってますが
例えば下記のような組み合わせが可能です
①前後(タングステン)=ヘビーシンキング
②前後(鉛)=シンキング
③前後(スチール)=スローシンキング
④前後(樹脂)=フローティング
⑤前(タングステン)&後(スチール)=前重心シンキング
⑥前(なし)&後(タングステン)=ロール寄りのウネウネシンキング
⑦前(タングステン)&後(なし)=超前重心シンキング
※ウェイトチューニングに近いアクション
と、ここまでは試してあるので
後で上記バランスのどれかの派生モデルをだすかもしれません。
売れないでしょうが、やはりミノーはフローティングが秀逸なんですよね。。。
話は逸れましたが
ジョイントダリアのシングルフック交換の際の参考になればと思います
D3 福士知之