翌週、2日目の釣行。
帰省に合わせ、制作していたものがあった。
春に口径20cm位の渓流用のネットで50upのブラウンをランディングして
危うく逃げられそうになったことがある。
「もう少し大きなランディングネットいいな・・・」
息子がそう言っていたのでミドルサイズのランディングネットを2か月前から手掛けていた。
予定よりは少し遅い納品にはなってしまったが、2日目の釣行には間に合った。
手作り感満載の雑な作りにもかかわらず喜んでヒップバックへと差し込む。
2日目の釣行は夏の遡上アメマスに狙いを定めた。
数は多くはないがアメマスの遡上は確認していたので
40cm位のアメマスを相手にランディングの練習になればと考えたのだ。
すでに先行者が下流に立ち込み、上流には車が駐車してあった。
出遅れた感は否めなかったが、短い区間でも丁寧に攻めてみることにした。
ディープミノーに反応があったと聞いていたのだが、この日は反応がない。
狙いをかえ、
重めのスプーンで対岸をトレースすると30台のニジマスがヒットした。
そのことを告げると2人ともすぐにスプーンにチェンジ。
ベルスプーン10g青銀を付けた奥さんには40位のアメマスがきた。
上流で立ち込む息子もロッドを立てる。
BKT-760MLが軽く曲がり、ここぞとばかりにネットを取り出したが、
アメマスを追いかけ回しており、何度もチャレンジの末になんとかネットイン。
サイズは関係ない、新しいランディングネットの魂入れに満足したようだ。
先行者もいたので3人ともアメマスを釣り上げたところで移動することにした。
雨が降り出す予報だったが、それまで遊ばせてもらおうと
海岸線からニジマスが顔を見せる小渓流へと向かった。
コンスタントにニジマスやホウライマスがルアーに反応してくれる。
鬱蒼とした森の中の流れで白ドジョウはよほど目立つのだろうか
じっくりと見せるように流すと面白いようにヒットした。
息子のランディングの様子を眺めていると
新ランディングネットは、とりあえず実用性には問題なさそうだ。
車へともどる時に息子の腰にあるランディングネットのサイズを見て
一人前のルアーマンへと一歩ステップアップしたようにも見えた。
帰る車内では、もう一人から、
ランディングネットのサイズアップを望む声が聞こえてきた。
D3フィールドスタッフ本間一樹