「あの川の蝦夷岩魚に会いに行こう。」 D3仙北谷祐輔

ジョイントダリア60sを手に取り、ふと思い出したのは、

数年前に1度だけ訪れたことのある小渓流でした。

 

何度か釣行を企てるも計画は水に流れてしまい、

悶々としていたところ、週末は大雨の予報……。

もう居ても立っても居られない僕は、

短時間釣行になることも厭わず目的の小渓流へ車を走らせました。

 

以前訪れた時の記憶では、

草食動物のアレルゲンを持つと言われるクリンソウが密集し、

鹿と同時にヒグマの痕跡も見られない印象でしたが、

昨今のヒグマ事情から油断は禁物。

低気圧の接近を感じさせる曇天のなか緊張感を持って入渓します。

 

 

ジョイントダリア60sを流れに馴染ませると、

繊細なピッチでありながら、前作の80sに劣らないアピール力は健在。

 

入渓直後から沈み岩に潜む岩魚たちが疑うことなく食いついてきます。

 

 

 

 

途中、アクティブスリングバッグにブラキストン408ulを取り付け、

障害を高巻いて進むと、期待を裏切らない色彩豊かな蝦夷岩魚のパラダイス。

 

 

尾鰭の朱色が特徴的でとても綺麗です。

 

 

 

シングルフックに変更したものを4パターンほど使い分けましたが、

元のバランスがいいので、泳ぎの破綻は皆無です。

 

【前後にバランサーシングル #8 をセットした安定性重視の仕様】

【前にバランサーシングル、後に自作シングルの前重心仕様】

 

など、好みのセッティングが可能です。

 

特に、安定性重視のセッティングでは、急流のダウンストリームでも

バランスを崩すことなく軽やかに泳ぎきってくれるので、

盛夏の瀬釣りなんかではとても楽しく使える1本だと思います。

 

 

 

この日はとても反応が良く、福蝉にも好反応でした。

 

 

 

蝦夷岩魚の趣、そしてジョイントダリア60sのポテンシャルを存分に堪能した僕は

小雨交じりの渓流を飛ぶように脱渓したのでした。

 

 

毎年恒例となった蝦夷梅雨が明ける頃には、

ジョイントダリア60sを携えヤマメを狙いに行こう!

 

 

D3フィールドスタッフ

仙北谷祐輔

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