「故(ふるき)を温(たず)ねて新しきを知る」
中国の古典である「論語」に記された言葉ですが、現代においても通ずるものがあると日頃から感じています。
ざっくりと、
「過去の事実や伝統を深く知ることで、新たな知見を得る。」
という解釈ですが
古くからある「フラットフィッシュ(ヘリン社)」を
新たにアップデートした「バズロール」は
まさに温故知新を体現したような新・旧のルアーたちです。

父親の古いタックルボックスから引っ張り出してきたフラットフィッシュと発売を目前に控えたバズロールで、蝦夷岩魚と戯れようと思い立ち、小渓流へ足を運びました。
釣行テーマが温故知新と言うことで、BKT408ulにはオールドリールのカーディナル33をセッティング。
普遍的に愛されている名機の心地良いラチェット音をBGMに釣り上がる計画です。
バズロールと、フラットフィッシュをパイロットルアーとし、
拾いきれなかったバイトをダリア45s透けイナゴでフォローするローテーション。

水量の少ない小渓流ではフラットフィッシュのサイズ感と
低速リトリーブでもブリブリと言わせるウォブリングに、たくさんの蝦夷岩魚が飛びついてきましたが
バズロールも集魚力では負けておらず、
「お前の口には絶対入らないだろ!笑」
というサイズも果敢にアタックしてきます。
それでも、曳き波をたてながら水面直下を泳ぐバズロールを尺超えの蝦夷岩魚はがっぷりと捕食。

バイトシーンが鮮明に目視できるのもゼロクランクの楽しいところ。
この日は曇り空で気温も低く、トップへの反応はほとんどありませんでしたが、
水面直下のゼロクランクに多くの反応があったということは、バズロールのアピール力を疑う余地はなく、
「捕食」と「威嚇」
トラウトのそれぞれの意識を激しく揺さぶるようです。

強い波動でアピールするバズロールですが、ボテッとしたフォルムは水面を意識しているトラウトにも効果があり、
トップウォーター用にアレンジしやすいよう、ボディサイドにエッジが施されているのも、まさに温故知新な一面です。
また、バズロールとフラットフィッシュで探りきったポイントに、
ダリア45s透けイナゴを投じると、フォール中のバイトが多発した事も面白い発見でした。

おそらく、イワナの意識として
①ブリブリ言ってる水面が気になる
②だけど障害物のある付き場から離れたくない
③テリトリー内に何かが落ちてきた!
④バイト!
という流れなのかなと想像しています。
これはバイトには至らなくても、トラウトの興奮を高めるバズロールの副産物的な効果だと感じました。
合っているかわかりませんが、そんな事を妄想しながら最高に綺麗な蝦夷岩魚をカメラに収め、大満足の一日となりました。

ちなみに、温故知新の解釈として、
「単に昔を懐かしむだけではなく、過去の知見を現代に活かし新たな価値を見出す。」
という捉え方もあるようで、バズロールの製作にあたった福士さんにはとてもぴったりな解釈だなぁと納得。
一方、僕はと言うと、
昔のルアーをただ懐かしみ、
新たなルアーをただただ無邪気に楽しんでいるだけ笑
・・・。笑
アングラーにとっての温故知新はこれくらいが丁度いいじゃないか!と自らを納得させ帰路につく僕なのでした。

浮かせても引いても楽しいバズロール。
これから迎えるトップの釣りの最盛期に、懐かしかも新しいアクションをぜひお楽しみください!
〜タックルデータ〜
【ロッド】 Blakiston408ul
【リール】 ABU Cardinal33
【ライン】 VARIVAS DoubleCrossPE 0.6号
【リーダー】 VARIVAS EXTREMESHOCKLEADER 6lb
【ルアー】 BUZZROLL、ダリア45s
【ネット】 Branchline ランディングネット
D3フィールドスタッフ
仙北谷祐輔