【ウェットウェーディングスタイル】 D3福士知之

北海道も夏場の気温が 30℃になる日が増えるようになり、

夏場の釣りがかなり堪えるようになってきました。

 

ここ数年、夏場のほとんどは鮎釣りをすることが増えた僕は、

数年前から夏場のルアー釣りの際は、

その鮎釣りで履いているウェットタイツを渓流釣りでも流用しています。

理由は単純で、安全で快適だからです。

 

大人の事情もあって(こういう仕事ですので)

仲間と釣りに行くときは通常のウェダー感を出してきましたが

単独の時は、ほぼウェットスタイルです。

それも、昨今、主流?というか一般的な【ウェットゲーター】

を使用したものではなく履くのは【ウェットタイツ】です。

 

とてもお勧めなスタイルなので、

ゲータースタイルにしようとしていた人には参考にしてもらえたらと思います。

 

 

今、よく見かける釣りの【ウェットスタイル】は

膝上丈ほどのゲーターと呼ばれるネオプレーンタイツを装着するスタイルだと思います。

古いタイプですが、こういう感じのものです。

でも、試したことがある方は分かると思うのですが、

このスタイルには2点、どうしても改善できない短所があります。

 

最大の短所が、

水の中を遡行するほどゲーターが ズリ下がってきてスネあたりでダブつくこと。

気になるたびに捲り上げたりするのが煩わしかったり、

ダブついたことで水の抵抗が増えるので危なかったりします。

 

これが出始めた昔、友人たちと

『何とか下がらなくする方法はないものか・・・』

と色々と図に書きながら真剣に考えた結果

 

『保持するならぶっちゃけ女のガーターベルトみたいになるよね (笑) 』

『あれだってようするに下がらないようにするものでしょ?』

という友人の言葉に笑いながらも妙に納得したのを覚えています。

 

 

また、ズリ下がりだけではなくもう1点の短所が

本州では大丈夫なのかもしれませんが

暑いとはいえ北海道の水温が温むのは遅いので、

ゲーターより上の部分(太腿とか)は、

薄っぺらいタイツ+短パンではけっこう冷えること。

 

 

 

なので僕は鮎釣りを始めた数年前から暑い日の渓流釣りでは

鮎の時に履いているリアスの【ウェットタイツ】を流用し

ウェットタイツの上から短パンを履くスタイルにしてます。

 

この商品ですね。※画像はリアスさんのHPから。

こういうもので、丈はヘソ上あたりまで隠れるウエストハイ。

元々はヒラスズキなど磯からのキャスティングゲーム用に設計されたものですが、

生地も薄く値段も手ごろなので僕はこれを鮎釣りに使用してます。

リアスさんはオニールで有名なウェットスーツ屋さんですので、

このあたりはさすがの形状です。

 

元々が磯用ですので膝とお尻の部分は補強されています。

そして、 2mm厚のネオプレーン生地にはパンチングで穴あけ加工がされています。

ゲータースタイルで履く最新のタイツがどれほど進化しているのかは、

正直、試していないので僕は分かりませんが、

このウェットタイツではある程度の保温性と生地の厚さがあるので、

以前ゲーターで感じていたシビレルほどの冷えを感じたり

腿をタイツの上からアブに噛まれることは今のところありません。

 

 

このパンチングおかげで伸縮性がとても高く、

水に濡れても乾き?というか水引けも速いです。

 

 

鮎釣りの際は、

このタイツのみという

『鮎釣りらしいスタイル』ですが、

ルアーの時はこの上から短パンを履いてます。

短パンは単純に雰囲気重視のためです。

こんな感じです。

パッと見はトレッキングの人みたいに見えるので近場の時は横着して家からこのまま出ていきます。

 

 

 

ベストも良いですが、

ウエストバッグ や スリングバッグの方が軽快ですね。

『 濡れるなら財布やカギ、スマホはどうするの?』

という方には、このKAIDアクティブヒップバッグⅡではなく

KAIDのアクティブスリングバッグをお勧めします。

抜群の収容力でカメラからルアーまで、

身の周りの物を一気に詰め込めます。

 

ウェダーを必要としないこのスタイルなら

自転車に乗っていても違和感がないので、

チャリ釣りも快適です。

 

 

あと大切な事が、靴下と靴の選択。

靴下は普通のものではなく、

同じようなネオプレーン素材でピタッとしたものがいいです。

濡れた足にはチョットした砂の侵入も不快である事。

そして、ある程度のクッション性と保温性が欲しいからです。

 

僕のお勧めはこれ。

フォックスファイヤーのエアリスタのソックス。

少し硬めの生地感で、形状がとても良いので超快適です。

 

※靴下にはパンチング加工はお勧めしません。

この靴下を履いてから、ウェットタイツを履きます。

先にタイツを履いてしまうと靴下履けないです。

 

次にシューズ。

ピタッと足にフィットするウェットタイツや靴下を履くとすぐに実感すると思いますが、

ウェーダーに比べて水の抵抗が物凄く少なくなります。

ビックリするくらいの差があります。

それに、どうせ濡れるのですから転んでも平気という強み?もあります。

 

そうすると、すぐに感じるのが通常のウェーディングシューズの抵抗(重さ)です。

 

ウェーダー着用時は、ウェダーが受ける水の抵抗が大きいので、

ウェーディングシューズの抵抗をあまり感じていないのですが、

タイツに代えると水中での脚さばきは超軽快なのに

ウェーディングシューズがやたらと重い!!

この抵抗はせっかくのウェットタイツの恩恵を犠牲にします。

なので、

シューズは強度やビジュアルではなく、

スリムで軽快なものがウェットスタイルには向いています。

沢登りの方はウェーディングシューズのようなゴツい靴を履いていません。

ウェットスタイルは沢登りと同じスタイルなので、それに習うべきだと思います。

 

僕はフォックスファイヤーのこのシューズを使用しています。

残念ながら廃盤になるそうで…..

来年以降にかなり困ります…..

※モンベルのサワートレッカーあたりのような、シャワークライミング用のシューズが次の候補ですね。

スニーカーのような軽さです。

細かなことですがこのシューズ、

紐を締めこむと土踏まず部分のインナーソールが持ち上がりピタッとフィットします。

 

軽く駆け足できるレベルの軽快性能です。

 

 

このように、

本州よりも厚さが遅れてくる北海道では、

このウェットスタイルが最適だと僕は思っています。

万が一に転んでも、

このスタイルであれば泳げるのでウェーダーよりは安全だと思いますしね。

 

 

最後に、

ウェットタイツのサイズ選びですが、

生地がダブついては意味がないので

出切るだけピタッとしたものを選ぶのが大切です。

リアスのウェットタイツは伸縮性に富んでいるので

いつものウェダーよりも1サイズ小さくて大丈夫だと思います。

※これについては僕に質問されても困るので、リアスさんにお問い合わせくださいね。

 

ザックリですが、

僕のウェットスタイルを記載いたしました。

数年試しみて、僕は『これが夏場は最適』と思っています。

北海道はもうすぐ夏が終わりますが、来年はこのようなウェットスタイルをぜひ試してほしいです。

 

 

 

D-3カスタムルアーズ 福士知之

 

 

 

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