ロング段差フックについて。その① D3福士知之

昨年あたりからようやく浸透しだした?長ーい段差フック。

最近はロング段差とか言われてますが、

もともとは職人用ニッカ同様に超超ロングとか呼んでたのですけどね (笑)

昨シーズンあたりからメッセージ等でずいぶん聞かれるようになったので

これについて説明します。

 

 

このロング段差フック。

そもそもの始まりは2014年に始めた鮎釣りです。

翌年に僕はようやく鮎の仕掛けや針の種類をチョット知るようになります。

下手なので、あまりに釣れずに悩んでいる僕に

鮎釣りを誘ってくれた友人が取り付けてくれたのが【2本ヤナギ針】。

“ 追いの悪い時の掛かりやすさ ”と“ バレにくさ”

が最大の利点です。

これは鮎釣りセンスのない僕には向いている針でした。

夏の鮎釣りで本当にずいぶんと助けられたこの針を

『海サクラにも良さげだな』とその冬に試したのがきっかけです。

 

こんなふうに。

最初は写真のような感じではなく、ヤナギ針と同じように針は結んだものがスタートです。

あとから、上記写真のように1本のケブラートに並べてスレッドで巻いたのですが、

これでは、掛かりは良いのですが段差フックの利点が活かせないんです。

※ちなみに“海サクラ専用”の段差フックの元祖はKJ11でおなじみのリセントのソルティーフックですね。

 

 

 

☆チョット脱線しますが、

段差フックの利点は本来は『掛かりやすさ』ではなく『バラシ難さ』です。

この2つは意味が違います。

段差フックは読んで字のごとく、2本のフックの長さが違います。

※オフショアのアシストは2本同じ長さのものが多いですね。

 

理屈的には、

魚がルアーにアタックした時に、最初に手前(短い方)のフックに魚が掛かり、

ファイトで暴れてるうちに余っているもう片方(長い方)が

魚の『口周りのどこか』に追いでフッキング。

そうすると2本の針が違う個所(向き)からフッキングするので、

どちらか1本のフックが口切れなどで外れても、

残ったもう1本のフックでファイト出来るのでバレにくい。

というのが段差の理屈で、もともとは淡水用に作られたものです。

昔、リセントの社長さんから、

発案者の方の名前とエピソードを聞かせてもらったことがあるんですが

肝心な段差フックの発案者の名前を忘れてしまいました…

何事でもたまに『もともとは俺が最初にやったんだよ』的な方が出てきますが

歴史の捏造は良くないですよ。

 

 

 

話を戻しまして、

2015年冬に試したこんな感じの海サクラ用ヤナギ針は魚の掛かりは良いんです。

でも、1本のライン上に並べたフックでは安定感があるかわりに

余剰フックが暴れにくいのでもう1本の針が

『口周りの何処か』に掛かり難いんです。

そこで3本にフックを増やしてみると、こんどは魚が血みどろになり

さすがに写真映えしなくなります…

 

チヌ針・セイゴ針・アジ針 など針種類を変えてもパッとしません。

※ケプラートを4~6号くらいまで細くすると両掛かりは良くなりますが

針抜けや接着剤で固めた部分から切れてしまう心配が出てきます。

そしてもう一点、掛かり方が凄惨になります…

※2015年に3本仕様のヤナギ針での釣果です。血だらけです…

 

 

 

希望通りにフッキングしないので、もう少し上手くフッキングするように

段差フックの状態のまま、片方だけを超長くする仕様に改良。

こうするだけで思ったとおりに、

食いが渋く追尾してきた魚でも下顎を拾い上げフッキング。

しかも本当にバレ難い。

なので、翌2016年からは ジグミノーとメタルジグは全て超ロング段差にします。

※2016年の魚です。

写真のようにルアーから竿のフォアグリップに伸びているのが当時のロング段差

この2016年当時のルアーは福ナゴですので段差フックの全長は85㎜

使用しているフックはチヌ8号です。

 

アメマスでも

※2016年の魚です。

写真のように追尾してきて波打ち際で戻ってしまう海アメの口先を

長い方のフックが外掛けで拾います。

 

でもこの2015~2016年の当時は、古くからの仲間から

『 掛かり方がエグいからノースアングラーでは出さない方がいい 』

『 魚、傷だらけじゃん (笑)』

『ブログに乗せたら指摘されない?』

などと言われてました。

もっとエグい掛かり方をした写真も多かったので仕方ありません。

なので、少しマイルドな別カットをSNSの方で掲載していました。。

 

 

 

しかしこれがどういうわけか

3~4年くらい前から急に大丈夫な雰囲気に状況が変わります。

SNSの普及なのかジギングのアシストフックの掛かり方に見慣れた為なのかは分かりませんが、

長い段差フックで下顎を外掛かりしていても大丈夫な雰囲気になりました。

 

それなら。

と、手の空かない僕の代りに僕の父親に指示して巻いてもらったのが

善鈎屋の段差フック『荒掛鈎』の原型です。

これは現在の仕様です。

ベイトが “ オキアミ ”系などで、食いが浅い年回りには大活躍します。

 

いろいろな種類で試しましたがフック種類はなんでもいいです。

フックサイズもジグミノーであればそれほど気にしなくて良いです。

 

そのかわり、ルアーとして揚力の劣るメタルジグでは

そのジグの本来のアクションによって動きが悪くなるのでサイズ選びは大切です。

ちゃんとアクションするジグであれば

フックをよほど大きくしなければボディー全長の2/3まで大丈夫だと思います。

D3カスタムジグやF34は、チヌ8号であれば大丈夫です。

 

F-34についているロング段差。

 

 

これらの細かな仕様は その②で。

 

 

D3 福士知之

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