『 厳冬 』  D3前田洋一

 

僕の中では信頼度の高い地元紙の天気予報を見ても、

明日はかなり過酷な釣りになるのは想像がつく。

 

毎年の事ではあるが、今年の初釣行もやっぱりそんな日になった。

誰もいない釣り場に着いて、車を降りるとそれはすぐに納得出来た。

僕なりに完成された防寒対策をしっかりして、2022年の釣りを開始する。

 

 

5 投もすれば、凍結でガイドは完全にふさがり、

同じく凍ったラインローラーからはリトリーブするたびに

ギギギッ と音が鳴り始める。

 

僕の経験だと、この状況は−20℃は下回っている証拠だが

こんな中でも釣り場には立ちたい…

 

こういう時、僕が愛用しているのがミットカバーの付いた手袋。

この状況で指無し手袋で釣りをしていると凍傷の危険があるし、

五本指に分かれたタイプの手袋でもあっという間に感覚が無くなり

ルアーチェンジすら困難になってしまう。

でも、ミットタイプであれば袋状の中で指同士の体温が一つになるので温かい。

 

キャストも、最初は少々コツがいるが、

慣れてくるとミトン状態のままでも違和感なくキャストが出来るようになる。

100%とはいかなくても、十分釣りになるので是非試して頂きたい。

 

 

 

今年初めてロッドを曲げたのは50㎝ほどのブラウン。

黒+オレンジベリーのジョイントダリア80Sにヒットした。

季節的にファイトこそ強くはなかったが、嬉しい初物だ。

 

 

その後、程なくして60㎝クラスのアメマスがヒット。

ジョイントダリア80Sのマットベイトだ。

丸々として、コンディション抜群の魚体だった。

 

もう数尾のアメマスを狙えそうだったが

あまりの寒さに、さすがに身体に限界を感じたので撤退…笑

 

 

使用したロッドは、トリロジーTR703。

ブランクにパワーがあるので、高伸度のナイロンライン使用時でも

ガッチリとフッキングを決めることが出来る。

この日、2回だけだったチャンスも逃さなかった。

 

このロッドが背負うタイトル「THE BIG GAME」。

この言葉が似合う魚をキャッチして、また紹介したいと思う。

 

 

 

D3フィールドスタッフ 前田洋一

 

 

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