「猛暑の終わりに」    本間一樹

 

 

9月に入り、朝の気温が10℃台に下がり、

一昨日にはまとまった雨も降ったしヤマメの最終戦に突入だと車を走らせてみた。

 

 

 

渓流のマストロッドは、ブラキストン500L。

この釣行からリニューアルされたNew500Lを使い始めた。

グリップの改良による快適な取り回しとバランスなのか

初代500Lよりシャープな振り心地で快適にキャストもトゥイッチできる。

 

 

 

この日は過ごしやすい気温となったようで動物たちも活発に動き回っていて、

エゾリスやミンク、野ネズミが顔を見せてくれた。

 

 

ミンクなんて、

絶好のポイントに現れて川に潜って小魚を2回も捕まえて、

これ見よがしに食事していた。

おかげでポイントは台無しになってしまったが水分補給をしながら眺めていた。

 

動物の活性は高いし、川の状況も悪くないと思われたが魚からの反応が薄い。

朝から移動を繰り返して3つ目の支流を歩き始めた。

 

 

 

 

こちらは魚の活性も高く、

小型のニジマスとヤマメが次々にルアーを追いかけてくる。

 

色々なルアーを試したが一番反応が良かったのが

ダリア45SSローグアカキンだった。

 

 

昼過ぎに一時、汗ばむほどに気温が上がったが

午後3時を回ると風が涼しく感じられた。

脱渓を考えていたポイントでローグアカキンが引ったくられロッドが弧を描く。

ボサへと突っ込もうとするのをバットまで曲げて耐えきると

木の枝を巻いて下流へと疾走していく。

リニューアルしてもブランクは変わっていないので安心してパワーを受け止める。

 

木の枝からラインを外して対処すると

綺麗なレッドバンドを纏ったニジマスが右往左往、

こちらも同じく右往左往してランディングに成功。

 

 

この一匹で満足して、

その姿をカメラに収めると太陽が山の縁へと沈もうとしている。

 

 

暑かった夏もようやく終わってくれた。

尺ヤマメを釣りたくて出発したけれど、それは来年になりそうだ。

 

 

本間 一樹

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